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■ワイナリーからの手紙  ボデガス・ルソン社  D.O.フミージャ

スペインワインの中でも、月の出てない夜のように濃く暗い色合い のワインを産出する地域として名高いフミージャ。

そのフミージャでもトップクラスのワイナリーが、ボデガス・ルソン社です。
家族経営の小さいワイナリーですが、スペイン国内外を問わず、コンクールでは必ず賞を受賞します。

フミージャ独特の品種、『モナストレル』の良さを引き出し、他品種とブレンドし、 濃厚で力強いワインを生み出すワイナリーです。

■畑付近の気候の特徴、およびその気候がぶどうに与える影響
今年(2006)の気候はとても乾燥しており、年間通してほとんど雨が降りませんでした。
よって、今年のブドウ収穫量はおそらく例年よりも7〜10%は下回る見通しです。
弊社としては、ワインの在庫を充分持っておりますので、とくに影響はございません。

この生産量の低下は降雨量の低下に起因するもので、スペイン全土、及び、ヨーロッパ中でも同様です。
つまり、世界中で気候に変化が起きているということです。

また、ブドウは大変健康な状態でボデガに入ってきており、収穫時に雨が降らなかったことで、
ブドウの病害が予防できているということです。

■畑の土壌の特徴、およびその土壌がブドウに与える影響
この地域の土壌は、地表は砂状で、中は石灰質、地表から30cmのところに岩石があります。
この岩石のおかげで、少ない降雨ながらも、ブドウの木の根が必要とする水分を蓄えることができるのです。
この土壌は、ミネラル分が豊かで、これはワインにも影響を与えております。
また、そのミネラルが、ワインの主要な天然酸である、酒石酸を沈殿させます。
この酒石酸が沈殿することで、ワインの酸は少なくなります。

これがこの地域のワインの特徴のひとつで、大変熟した、他の地域と比べ酸の少ないワインとなり、
後味の長い、まろやかな味わいをもたらすのです。

また、酸が少ないため、一度ボトリングしたワインは、他の地域のワインに比べてあまり長く持ちません。
なぜなら、酸がワインの保存を助けているからです。
もちろん、私どもはワインを飲み頃の時期に販売しておりますので、
Finca Luzonなどのホーベン(若飲み)であれば3〜4年、
Castillo de Luzon、Altos de Luzonなどのクリアンサのワインは8〜10年はお楽しみ頂けます。

■産地に適したブドウ品種とその理由
最も重要で、この地域の土着の品種は、モナストレルです。
フランスではムールヴェドルと呼ばれており、主にフランス南東部のバンドール地方にて栽培されています。

この品種は100年以上前から栽培されており、あまり栄養のないこの土壌にとても適しています。
その次に栽培されている品種は、シラーです。
カベルネ・ソービニヨン、メルローもこの地域での栽培に適しており、
ここよりも雨が多いリオハ地方に適した品種であるテンプラニージョも、この地域での栽培が可能です。

また、その他の品種についても、いろいろ試してはおりますが、いずれも実験過程にあり、
まだ結果がでるには時期尚早です。

■ワインづくりの中で最も重要な要素とその理由
凝縮感があり、アロマティックなワインをつくるのに最も重要なのは、優れたブドウを栽培することです。

そのためには、一年中ブドウ畑をコントロールしなくてはなりません。
冬になり、ブドウの木が寒さのため成長が止まると、剪定の時期で、これには熟練の職人の目が必要です。
なぜなら、もしこの行程を間違えると、収穫できるブドウの量、質ともに、悪くなってしまうからです。
また、5月からはブドウの実がよく熟し、ブドウの糖度が増すように、摘葉作業が必要です。
6月になると、ひとつの木から収穫するブドウの量をコントロールし、ブドウの実の糖度、香り、
味を凝縮させるため、ブドウの房の除去作業が必要不可欠です。

※未成年者への酒類の販売はしておりません。飲酒は20歳になってから。
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